上司や先輩からパワーハラスメントを受けている人は、解決に向けて動いたほうが良いと言えます。
しかしながら、やり方を間違えてしまうと問題が解決しないどころか自分が不利な状況に追い込まれてしまうこともあるでしょう。
被害を受けた側が泣き寝入りすることはあってはならないことだと言えますが、そのようなケースも多いことが事実です。
パワハラに関する相談を行いたいと思っているのであれば、まずはこれを成功させる為に知っておかなければならないことを確認しておく必要があります。
相談する前に証拠や記録を用意しておく
最初に、相談する前に証拠や記録を用意しておくことを忘れないでください。
パワハラの多くは継続的に行われていますが、一切証拠がなければ然るべき場所に相談しても動いてもらうことが出来ません。
ボイスレコーダーで録音しておいたり、問題だったと思う相手の言動やそのときに自分が感じたことなどを記録しておいたりすると良いです。
特にボイスレコーダーなどの実際の現場が分かる証拠は非常に重要だと言えます。
持っていない場合は新しく購入することになりますが、確実に解決する為にも必要な経費だと考えて用意することがおすすめです。
パワハラに関して正しく理解しておく
パワハラに関して正しく理解しておくことも必要不可欠だと言えます。
嫌な気持ちになったこと全てがこれに該当するわけではありません。
自分ではハラスメントを受けたと感じていても、実際には該当しない可能性もあります。
十分な知識を持たずにいきなりハラスメントがあったと訴えると、恥をかくことになるかもしれません。
気まずい思いをするだけでなく、ハラスメントと勘違いしたことで職場に居場所がなくなってしまう恐れもあります。
やりたくない業務を任されたことをハラスメントだとするなど、自分の中でハラスメントのハードルが低くなっている人もいるでしょう。
トラブルにならないようにする為には、自分が経験しているものは本当にパワハラなのかただ敷く判断出来るようにしておくことが大事です。
適切な窓口を選んで打ち明けることの大切さも理解しておく
適切な窓口を選んで打ち明けることの大切さも理解しておきましょう。
近頃は社内に窓口が設けられるケースも増えています。
社内でトラブルがあったときはまずここに来てくださいなどと言われているケースもあるかもしれません。
正常に機能している組織や窓口であれば問題ないのですが、実際のところ半分程度の窓口は正常に機能していないです。
勇気を出してこれまでのことを話したのに勘違いではないのかと言われてしまったり、事実が揉み消されてしまったり、加害者ではなく被害者が処分を受けることになったりするケースもあります。
社内の窓口を信用してしまうことは危険であり、絶対に失敗したくないのであれば第三者機関を頼ったほうが良いです。
労働基準監督署や無料で相談出来る窓口などがあるので、こういった場所の利用をおすすめします。
一緒に闘う味方についても知っておく
一緒に闘う味方についても知っておくべきことがあるでしょう。
1人の社員だけではなく、複数人がハラスメントを受けているケースも少なくありません。
被害者で結託して解決しようと考えることもあるはずですが、味方だと思っていた人物に裏切られるリスクもあります。
然るべき機関に情報を伝えて対応してもらおうと考えて準備を進めていると、味方だと思っていた人が内通者でハラスメントを行っている本人や会社の上層部にそれらがバレてしまう可能性もあるでしょう。
外部機関を利用する前に計画が漏れてしまい、目的を達成する前に揉み消しや不当な処分などが起こる可能性もあります。
自分だけで闘うのではなく、他の人が味方になってくれることは心強いと感じられるはずですが、こうしたリスクがあることも覚えておくべきです。
証拠を集めて相談する為に我慢しすぎない
証拠を集めて相談する為に我慢しすぎないことも大切だと言えます。
確実に対応してもらえるようにする為に、長期間証拠集めを頑張ろうとする人も少なくありません。
ですが、その過程で精神的に病んでしまったり、ストレスによる身体的なトラブルが発生したりすれば問題です。
相応の罰を受けてほしいと考える気持ちは分かりますが、そのような状況になる前に職場から抜け出すことも選択肢に入れてみてください。
負けだと感じられるかもしれないですが、問題のある企業から脱出出来たことはあなたの勝利だと言えます。
加害者を罰することだけにとらわれてしまうのではなく、自分にとって最適な選択が出来るようにしておきましょう。
まとめ
パワハラに関する相談をしたいのであれば、あらかじめこれらについて知っておいたほうが良いと言えます。
正しい知識がないまま、無計画に行動を起こすとより大きな問題に繋がりかねません。
良い環境に変えたいという気持ちで行動を起こしたのに、裏目に出てしまったと後悔することになる可能性もあります。
パワハラ問題に遭遇したときには、これらの内容を参考にしながら自分がどうしていくべきか冷静に考えていくことが大切だと覚えておくと良いでしょう。