固定残業代が発生する場合とは

労働問題

日本には、残業と言う特殊な概念が存在しています。
固定残業代などと呼ばれるものが発生するのも、このような残業があるからと言って良いでしょう。
この残業に関しては、はっきり言えば全く存在しなくても問題ないものといえます。
よく、今まで残業していたのだから、それをしなければそもそも仕事が成立しないと言う人もいるかもしれません。
しかしながら、海外では一切そのようなことをせずに黒字状態を維持している会社もあります。
それどころか日本国内の会社でも、一切残業せずとも黒字にしている会社も存在します。
9割以上の会社はそれがなかなかできませんが、ごく1部の会社でそれが実現しているところを見ると、何らかの特徴がありそうです。

参考:固定残業代(みなし残業代)とは?導入メリットや計算方法・注意点を解説

日本の企業は作業効率の面で見るレベルが低い

そこで、固定残業代等が一切出ずそもそも残業自体が存在しない会社というのは一体どのような会社なのでしょうか。
基本的に日本の企業と言うのは世界的に先進国なので先を行っているようなイメージがあるかもしれませんが、作業効率の面で見ると実は世界の中でもかなりレベルが低いとされています。
G7と呼ばれる国々があり、いわゆる先進7カ国と言うものになりますが、この先進7カ国の中で作業効率が1番悪いのが日本になります。
アメリカやカナダなどと比較しても、作業効率の悪さは最悪と言えるレベルかもしれません。

時間を大切にする文化があまりない

なぜこのようなことになっているかと言えば、時間を大切にする文化があまりないからです。
最近でこそ、時間を大切にしようと言う書籍などが増えてきており、実際に著名人にもそれを積極的に推進するような人も増えてきています。
ですがまだまだ日本全体で、時間を大切にすると言う概念自体があまりありません。
職場で言えば、とにかく終わらなかった仕事は残業すれば良いと言う考え方になってしまっています。
これはある意味甘えと言わざるを得ません。

海外は残業せずに合理的に仕事を進めていく

では、海外はどのようにしているかと言えば国やその会社によっても異なりますが、残業せずに合理的に仕事を進めていくため、できるだけ無駄を省いていく仕組みです。
日本の会社であれば、例えば会議等が最たるものかもしれません。
会議等はあっても良いですが短時間でお渡し時間の無駄をことごとく省略するのが良いといえます。
なので1時間から2時間で決めていたことならば、前もってある程度決めておけば15分位で終わらせる事は可能でしょう。
もし会議に出席する人が20人だとすれば、それぞれ1時間ずつ時間を有効に使うことができ、結果的に20時間は有効に使うことができるわけです。

会議が当たり前になってしまっている日本

ですがそこまで真剣に考えている経営者と言うのは桜樹か、あるいは会社が大きくなりすぎてそのように今更変えることができないといった問題もあるかもしれません。
この会議が当たり前になってしまっている世の中は、世界でも少し珍しいといえます。
できるだけこれをせず、話し合い等は最小限に抑えて無駄を省くべきでしょう。
後は、最近になってようやく認知されてきましたがリモートワークと呼ばれるものがこれに該当します。
リモートワークをすれば残業が減るかと言えば必ずしもそうでは無いわけですが、少なくとも会社に出勤する時間などを大幅に減らすことができる上に、作業効率が高まりやすい環境に身を置くことができます。
無駄なおしゃべりなどもなくなるため、合理的に仕事ができ結果的に残業自体をなくすことができるでしょう。

通勤する時間だけでかなりの無駄な時間

日本で言えば、はっきりって通勤する時間だけでかなりの無駄な時間になります。
好きでもない満員電車に乗り通勤をした上で、残業しなければならないそして給料が上がらないとすれば、もはや悪循環に陥っていると言わざるを得ません。
日本国内で実際に残業せず黒字化が実現できている会社もありますが、何より無駄が一切ありません。
仕事を早く終わらすことを1番の目標にしており、そのために予定を事前に入れると言われています。
例えば、朝6時からスタートした仕事は4時半までに終わらせなければいけないとなっているならば、5時過ぎから予定を入れてしまえばその時間に絶対に終わらすように頑張るわけです。

追い込まれているときの人間の力は凄まじい

実はこの頑張りと言うのが非常に重要であり、追い込まれているときの人間の力と言うのは侮ることができません。
一人一人が予定を入れ、絶対に残業をしないようの仕組みを整えることで、その会社自体は黒字化が実現しています。
ただそのままこの会社を真似するのは少し無理がある部分もあるため、少し補足をしておくとまたその会社はコンピューター関係が一切ありません。
そして会社に鍵がかかっていないといえます。
このように考えると、今すぐ他の会社が真似できるようなものでは無いかもしれないです。
しかしながら、エッセンスだけでも真似することで、もしかしたら今より残業を大幅に減らすことができるかもしれません。

まとめ

少なくとも日本人の残業して当たり前と言う固定観念を崩していかなければ、いつまでたっても社会は変わる事はないです。
少なくとも世界に遅れをとらないためには、残業と言う考え方が当たり前になり固定残業を支払うと言う会社側自体も少しずつ変わっていかなければいけないでしょう。